陸生昆虫等 | SST'S フィールドスケッチ
  • 2018.08.24 Friday
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ナガコガネグモ
美しいX
クモを見て、きれいとか、可愛いとか思ったことはないですが、今年の夏から秋にかけて、この"ナガコガネグモ"に出会う機会がとても多かったような……。
印象としては、増えているような気がします。

路傍の草むら、河原のブッシュの片隅、何気なく見上げた軒下に……、見事なX型に脚を広げ、ジグザグの白帯をつけた特徴ある巣を持つこのクモが、視線向けた先にいるのですよ。

"ジョロウグモ"ほどケバくはないですが、このクモも体長25mmにも達する大型種なのでよく目立ちます。

そんなわけで、何回かマクロ撮影してみました。
PCのモニターで拡大してみると、やっぱり相当にグロテスクです。

しかし、何となく懐かしさを覚えるのはなぜだろうと思ったら……
クモって"蟹(カニ)"にとてもよく似ています。
そこでPCの画面をスクロールして、脚をじっくり観察してみると……本当に美味しそうに見えてきました。

そういえば、カニの美味しい季節になってきました。
今度はカニを見て、このクモを思い出すのでしょうねぇ〜。



PS:
本日これから"白馬ニレ池"へ行ってまいります!



アオクチブトカメムシ
なぜか水底歩行中!?
鮮やかなグリーンメタリックに輝くのは、20mmを超える大型種"アオクチブトカメムシ"(腹面ははオレンジ〜淡いラスティ系)

肉食性で、ワーム類(ケムシ、アオムシ、シャクトリムシ等)に襲いかかっては体液を吸い取るのだそうです。

そんなわけで、もちろん匂ひはきついものの、栄養満点&超激美味。
産卵前には欠かせないご馳走なのだとか……(イワナ談)!?



スズメバチの奇妙な行動
What are you doing ?
10月のある日、上野村"ふれあい館"の軒下に集まるスズメバチの群れを見つけました。

大きさや色合いから推測すると"キイロスズメバチ"のようですが、周囲に巣があるわけでもないのに、何やら奇妙な行動を取っています。

雨どいのトタン板を挟んで、上側のハチは一様に正面を向いて並び、下側では一様にお尻をこちらに向けて……つまり、上と下とで真逆の方向を向いて……並んでいるのです。


秋、巣を離れたスズメバチは、新女王バチとの交尾の機会を求めて、高い木の樹冠付近に集まるといわれています。

このスズメバチが集まっている軒下は、斜面に建てられた建物の裏側なので、川面からの距離は4階〜5階建てくらいのビルと同等の高度があります。

都市部では、秋になると高層ビルの屋上付近に集まるスズメバチが多数見られそうです。
その場合も、建物を樹木に見立てた交尾活動と関係が深いそうですから、この軒下に集まるスズメバチたちも、同じ動機で集まっているのかもしれませんね。

不思議なのは、下側のハチたちは寒いので身体を寄せて暖め合い、上側のハチたちは来るべき時を待っている……それを交代で、あるいは順番で行なっているふうに見えることです。

カメラ目線
それにしても、いくら望遠レンズで撮っているとはいえ、スズメバチのカメラ目線というのはあまり気分のいいものではありません。

オスバチなら毒針はないはずですが、撮影している時点では、行動の意味を何ら推測できない状況でしたから、恐る恐るというのが本音です。


女王の飛来を待っているとすれば、あまりに律儀な待ち受け行動ではありませんか!

ハチの社会において、ルールや秩序を守ろうとする仲間同士の意識は、人間のそれよりはるかに高いところにあるのかもしれませんね。


ツチハンミョウ
そんなふうに振り返るかなぁ……
先月出かけた道南の渓で、秋の陽を浴びながら河原で日向ぼっこする"ツチハンミョウ"の一種を見つけました。

この昆虫、気味悪いくらい表情が豊かです。

例えば後ろから顔を近づけると、くるりと振り返るだけでなく、首をかしげて怪訝そうな目つきで睨まれます。

逃げる素振りなど微塵も見せず、上から下まで嘗め回すような自然を浴びせるのだから驚きです。
その様子は、不意の来訪者を上目遣いに観察する田舎町の老人のようで、表情には不信感がありありと見て取れます。


幼虫はハチの仲間の巣に入り込み、卵や蜜を横取りして食べるそうですが、成虫になると草食に変わるのだとか。

また、ツチハンミョウは独特の変態をすることでも知られています。
それは過変態とか多変態と呼ばれ(見解が統一されていないようですが)、その姿を生活状態に合わせて目まぐるしく変化させながら成長するらしいのです。

さらに興味深いのは"カンタリジン"という毒素を体液に保持していることでしょう。
それが皮膚に付くと水膨れになって、完治するまでに2週間くらいかかる厄介なものです。
この毒はかつて忍者が利用したり、中国では暗殺に使われることもあったそうな……。

何とも不思議な昆虫ですが、以前このブログでもご紹介した"ハンミョウ"とは別の科に属します。
活動的なプレデターであるハンミョウと違って、ツチハンミョウは飛ぶことさえできません。


森は実に個性的な生き物を創出し、独自の役割を与えます。
ツチハンミョウは、我々の想像も及ばない神秘的で重要な役割を果たしているのかもしれません。


PS:
ツチハンミョウの一種、マルクビツチハンミョウの動画を見つけました。
毒液を噴出しているらしいですが、どこがその場面なのかよく判りません。脚の関節付近に滲み出る黄色っぽい液体がカンタリジンなのでしょうか?


森の埋葬係
スカベンジャーズ
"シデムシ"と聞いて、その姿カタチを即座に思い浮かべることができる方は、かなりの昆虫マニアではないでしょうか。
目立つことのない、裏方作業に専念する甲虫の仲間ですが、渓流域の河原でも頻繁にその姿を目撃することができます。

シデムシは「死出虫」とも書くように、様々な生物の死体に群がり、それを利用して生活しています。いわば森の埋葬係のような存在ですが、いくつもの不思議な習性を持つ昆虫としても知られています。
詳細については、少々読みづらいですがこちらを参考に。

例えば写真の"ヨツボシモンシデムシ"では、親が子育てをする習性があるそうです。
しかもメス同士が共同作業で世話をしたり、小さなコミュニティを構築する……。ハチやアリの仲間以外にも、そんな社会性を備えた昆虫がいるのですね。
(かなり気持ち悪いですが給餌行動の動画もあります。興味のある方のみ、覚悟してご覧になってください)

食事中の方にはゴメンナサイ
シデムシの背中に小さな生物が蠢めいています。
足の本数がはっきり分かりませんが……地中生活するダニ類かもしれません。
不気味な画像でごめんなさい。


自然界の排泄物を浄化するシデムシの仲間は、私たちの想像をはるかに超えた重要な役割を担っています。

こうした虫たちがいるおかげで、きれいな水や森と親しむことができる……そう考えれば、今までとは違った見方もできそうですね。


ハンミョウ
ハンミョウのPちゃん
河原の殺し屋"ハンミョウ"……背中に刻まれたカラフルな紋様は、見れば見るほど不思議な配色です。

神様のカラーチャートは、私たちの想像力とはかけ離れたところにあるのでしょうか?

もしかすると渓魚たちも、この配色に魅了されているかもしれません。
だからといって、ハンミョウをイメージしたフライを試したことはありませんが……。

ハンミョウは"道教え"と呼ばれることがあります。
人が近付くとパーッと飛び立ち、それほど遠くないところに着地すると、クルッこちらを振り返る……そんな習性が語源になっていることは言うまでもありませんが、これもまた奇妙な行動ですね。

真夏の炎天下、釣れない午後に河原や林道を歩くとき、エンドレスの鬼ごっこの相手は、いつもハンミョウでした。

ニワハンミョウの牙
こちらは地味系、"ニワハンミョウ"のアップ。
強力な武器となる鋭利な牙は、美しくカーブしながら交叉して、まるで精密機械のようです。

自然界は神秘に満ちて、私たちの好奇心を刺激してくれます。


水際のムネアカオオアリ
蜜集め
水際に張り出したヤナギ枝の回りを"ムネアカオオアリ"の群れがしきりに行き来しています。

"アブラムシ"の仲間が出す大量の糖分を含んだ分泌液を集めているのでしょうか。
ところがどう見ても、アブラムシ1匹に対して、ムネアカオオアリ10匹くらいの割合なのです。

それを見る限り、あまり効率のよくない収集作業のように思えるのですが、アリたちにとってはそれだけ重要な行為なのかもしれません。

こんな状態では、何かの拍子に水面に落下する個体も増えそうです。
アリの動きはトランス状態というか、何かに憑かれたような感じで落ち着きがありません。

アブラムシの出す分泌液の中には、アリたちの精神を撹乱する物質も含まれているのでしょうか。


自己防衛能力をほとんど持たないアブラムシは、自らの分泌する甘い汁を使ってアリを集め、自分たちの護衛役をさせています。

こんな水辺に張り出した木の枝に大量のアリを集めてしまうわけですから、甘味の誘惑はよほど強いのでしょう。

その結果、アリが水面に落ちて流れ、それをイワナが食べて……という食物連鎖が起こります。
フライフィッシャーという酔狂な人種がその現象に目を付け、アリに似せたフライを巻いて悦に入る……という連鎖も、元を辿ればアブラムシに原因があるということなのですね。


アリを集めるために、水際に張り出した木枝に水飴を塗りまくる釣り人が現われないことを祈ります。


ヒゲナガガ
ヒゲナガ〜!
ヒゲナガといっても、水生昆虫のトビケラの仲間ではありません。
ヒゲナガガ科(Adelidae)という陸生昆虫の仲間で、国内では35種ほど確認されているそうです。
写真は"クロハネシロヒゲナガ"という種の♂と思われますが、あまりにセンスのない命名だと思いませんか?

毎年4月下旬頃、近所の原っぱで花の写真を撮っていると、こいつは突然、どこからともなく現われます。

ヒゲ(触角)でバランスを取りながら、フワフワと上下に揺れるように、けっして高く飛ぼうとせずに草の間を飛び回っています。
何かの拍子に、フッと消えてしまいそうな、儚く頼りない飛び方です。

その様子を眺めていると、飛翔に最も貢献しているのはウィングではなく、むしろ長いヒゲのほうなのではないか……そんなふうに思えてきます。

それほど珍しい昆虫ではないそうですが、食性や生活サイクルが不明な種が多く、なぜこんなに長いヒゲが必要なのかもよく分かっていないのだとか……。

ヒゲナガガに托された自然界の役割って、一体何なのでしょう?

その答えは意外なところに転がっているのかもしれませんが、自分にはそれを想像することすらできません……。


PS:
本日これから、今季3度目の甲州某有名河川へ日帰り釣行してきます。
昨日の暖かさがウソのような冷え込みですが、天気は良くなるはず……。
また尺ヤマメ、釣りたいなぁ……。

ほな、行ってきま〜〜す!

クマンバチ
クマンバチのぴーちゃん
正しくは"クマバチ"と呼びますが、こちらでは"クマンバチ"というのが普通です。

今の時期、自分の縄張りでホバリングしているクマンバチをよく見かけます。
それを狙ってこんな写真を撮るのはけっこう楽しいです。

一際目立つ巨大なずんぐり体型、ブ〜〜ンと大きな羽音、しかも人前に頻繁に姿を現わすため、クマンバチは人々に怖がられることがよくあります。

でも、人を刺すようなことはまずありません。

おとなしいとか、臆病とか、そういうものではなく、蜜を吸って生きることに一生懸命で、人間なんぞにかまってられない……というのが本音でしょう。
大きな体を維持するためには、それなりの栄養が必要です。きっと生活は楽ではないはずです。

クマバチは、ミツバチやスズメバチのように大きな巣を作って集団で暮らすことはありません。
木の枝などに穴を空けてこじんまりとした巣を作り、その中で孤独な生活を送っています。なんだか他人とは思えませんな。

クマバチの不幸は、体の大きさや色彩から、スズメバチと間違われることです。
民家の庭先に咲く花から蜜を頂戴していると、人的被害は皆無なのにも関わらず、害虫駆除の通報をされたりするのです。

人は見かけによらぬもの……といいますが、虫も見かけによらないのですよ。

また、よく知られていることですが、航空力学の理論では、クマバチは飛行不可能なのだそうです。
体の各部位のバランスや重量、飛翔のために必要な揚力やはばたきなどから計算すると、どうしても飛行不可能という答えが出てしまうのだとか……。

それではなぜ飛べるのか? という現実的な問題になってくるわけですが、その答えは簡単明瞭。
「クマバチは自分が飛べると(強く)信じている……」からなんですって!

なんて素晴らしい、夢と希望に満ちた理屈でございましょう!

ザトウムシ
あしながおじさん♪
森や渓を歩く人なら"ザトウムシ"のことはよくご存知かと思います。

異様に長い脚をユラユラ動かしながら、落葉の上をスタコラサッサと移動して行ったり、腰掛けた石の陰から慌てて逃げて行ったり、様々な出会いを経験していることでしょう。
あるいは、襟足あたりを這い回る微妙な感覚を味わった人もいるかもしれませんね。

子供の頃、初めて見たときはさすがにビビった記憶がありますが、慣れてくると長い脚を摘んではよく遊んだものです。
こう見えてもけっこう力があって、何本かの脚をまとめて摘むと、ムギュッという感じで脚を突っ張り、体硬直させます。
その反動を利用して脚を広げようとするのですが、このとき勢い余って脚が切れてしまうことがありました。
びっくりして指を放すと、切れた脚など関係ないかのように、素早く走り去って行きます。
8本も脚があると、1本くらい関係ないのかと、勝手な想像を膨らましつつ、それでは何本無くなったら行動に支障が出るのか、残酷なにもそんな実験をしたこともありました。

なんか文句あるか?って感じ……
群馬の田舎のほうでは、この虫をメクラグモと呼ぶのが一般的でしたが、様々な事情から近年はザトウムシと呼ばれるようになりました。
クモの仲間ではありますが、クモ目ではありませんし、一対の眼もあります。
また、クモのように頭胸部と腹部の間に明瞭なクビレはなく、米粒のような楕円形のボディをしています。

種類によって食性は異なるようですが、死んだカディスを押さえつけてムシャムシャ食べているのを見たことがあります。
その様子をマクロレンズ越しにのぞいていましたが、屍を貪り食う凶暴なクモそのものでした。

こんな虫でも、自然界では大切な役割を持っています。
生息量の多さから見ても想像できるように、生態系内の物質循環をスムーズに進行させる分解者としての役割はひじょうに大きいようです。

自然界に無駄はなく、個性ある生き物たちそれぞれに、重要な役割が与えられているのですね。

さて、今日はこれから長野県松本市で開催される"ジャニス天国"へ行ってまいります。
賑やかな集まりになることを期待しつつ、皆さんとお会いできることを楽しみにしています。

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