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Red in Autumn
11月中旬に出かけた荒雄川のニジマス……赤の強い個体でした。
こんな魚を見ると、さらに赤を強調して撮影してみたくなるものです。
そこで赤が最も広い面積を占め、なおかつ魚らしさを失わないような角度を選んで撮影してみました。
各ヒレの張りもさることながら、サーモンレッドの魅力を感じます。
秋の色といえば、「赤」をイメージする方が多いのでは? ところが、暦のうえの秋の色は「白」なのだそうです(陰陽五行思想)。
風土の違いもありますし、感じ方はいろいろなのですね。 そして日本の秋を代表する赤といえば…… |
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巡る季節の中で
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群馬のニジマス
見かけはまったく普通のニジマスですが、この魚はある取り組みのもとに飼育されています。
今の時代、自然の釣り場だけでなく、管理釣り場であっても、釣り人たちはよりパワフルて美しい魚を望みます。
この研究は、そんな釣り人たちのニーズに答えるために始まりました。
養魚場にしても、いまや遊漁用種苗の生産なしの経営は不可能ですから、お客さんの喜ぶ魚を生産したいと考えています。
そこでまず問題になったのは「引きの強さ」という感覚的な現象を、どのような方法で数値化できるかという点でした。
試行錯誤の末、工業分野で荷重を測る際に使用されているデジタルフォースゲージを利用して、魚の引きの強さを計測するシステムの開発に成功。
ニジマスの系統ごとに引きの強さを計測して、引きの強さに有意な違いがあることを証明しました。 その中で、体重に対する最大瞬間引力が最も強く安定していたのは、旧箱島養鱒センターで継代飼育されてきたニジマスのメスと、スチールヘッド系のオスとを交配したタイプの魚でした。 三倍体等の遺伝子操作を行なわず、選抜飼育による系統作出を試みているため、魚たちの行動にも違和感がありません。
現在のコードネームは箱島の「箱」とスチールヘッドの「スチ」を合せて『ハコスチ』……
いささか味気ないネーミングですが、近い将来、一般の皆さんからこの魚にふさわしい名前を募集をする予定もあるそうです。
ところで、実際にハコスチを観察した感想は……
まさに筋肉のカタマリ、肩のあたりにみなぎる筋力の強さと鋭い瞬発力は驚異的。
指先で魚体に触れただけで、筋肉の質の違いが分かります。
実用化に向け、某管理釣り場にて試験放流を行なったところ、なかなか好評のようでした。
さらなる進化と実用化へ向けて、生産が軌道に乗ることを期待したいと思います。 |
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南会津から塩原へ
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