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奇跡の生還!
お気に入りの道具を失うと、何ともいえない寂しさを感じるものです。 先日の北海道出釣のとき、長年愛用していたネットを川で失くしてしまいました。 それは広島のマエカワクラフトさんに作っていただいた大切なネット……トンキンのフレームにカリンのグリップをあしらったタイプ……かれこれ10年近く使っている大のお気に入りです。 北海道・アメリカ遠征用のネットとして、数々の遠征や撮影に使ってきたものですから、ご存知の方も多いかもしれません。 紛失後、すぐに気がついて、落としたと思われる範囲を目を皿のようにして探し回りました。ところがどうしても見つけることができません。 渓魚の撮影をしやすいように、水中に沈むタイプでしたから、川底に引っ掛かっているのかもしれない……。 こんな別れもあるのかと、泣く泣くあきらめたのです。 そのことは同行した友人にのみ告げただけで、ブログに書く気にもなりませんでした。 切ない別れではあるけれど、あの場所に落としたのなら、ネットとしても本望かもしれない……と、無理やり理由付けしていたわけです。 ところが数日前、友人から、 「ネット、見つかりましたよ!」 の知らせ……これにはびっくり仰天!! ネットを拾ってくれたのは、地元の二人組の方でした。 何と、私の拙ブログを毎日見ていただいているだけでなく、雑誌やDVDでもそのネットを見かけたことがあったので、すぐにそれと気付いたのだそうです。 そしてブログでも紹介していた函館のYくん(68cmを釣った!)に問い合わせ、Yくんあてにすぐに送ってくれた……というのです。 一昨日、Yくんから確かに受け取ったとの連絡が入りました。 半信半疑のまま、理解に苦しむ展開から解放され、ようやく夢ではないことに納得した次第です。 それでも、遠く離れた北海道の山奥で失くしたネットが、再び自分の手に戻ってきた顛末の不思議さには戸惑うばかりです。 昨日、取り急ぎお礼を発送した後、お二人に電話を入れて「ありがとうございますぅ〜〜〜!!」と感謝のご挨拶。 さらに本日、当ブログでも改めてお礼申し上げたいと思います。 二人のKさん、本当にありがとうございました!! 想像を絶する帰巣本能を持ったこのネットは、これからもきっと大活躍してくれることでしょう……。 |
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渓魚の写真 その4.
EOS 1V EF100mmマクロ F2.8 Velvia(ISO 50)
絶妙なボケ味は、焦点距離が長くて明るいマクロレンズならではのもの。 人間の目ではこんなふうに見えることはないのですが、このほうが写真らしく見えるから不思議なものです。 絵画のようなイメージで、見せたいところを柔らかく強調できるところが素敵です。 ボケ味の効いた絵作りしたいなら、やはり一眼レフのデジカメで、それなりに高性能のレンズを使うしかありません。 また、この画像は最近購入した"EPSON GT-F700"というフラットベッド・スキャナを使って、ポジフィルムをスキャンしたものです。フィルム専用のスキャナでなくても、かなりの品質でスキャンできるようになってびっくりです。 Olympus CAMEDIA C40Z シャッター速度:1/250 絞り:F3.5 露出補正:±0 ISO:100 こちらは上の写真と同じ魚を、コンデジを使って似たようなアングルで撮影したものです。 さすがにボケ味とは無縁な単調な仕上がりになりますが、記録として残すならむしろこちらのほうがいいかもしれません。 構図をうまくまとめれば、ボケ味とは違った印象で見せたいところも強調できます。 どちらが好みかは、皆さんそれぞれに違って当然です。 しかしその気になればどちらも選べ、それぞれを使い分けられるのですから、写真もまた楽しいものです。 今回のモデルさんは、福井県九頭竜川水系産のイワナのお嬢さまです。 太目のバディとナマズフェイスがとてもキュートですね。 このあたりのイワナはニッコウイワナ系ですが、おでこから背ビレの基底部にかけての背面に白点が無く、ツルンとしているタイプをよく見かけます。 |
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渓魚の写真 その3.
OLYMPUS CAMEDIA C40Z
シャッター速度:1/40 絞り:F4.8 露出補正:±0 ISO:100 ローアングル、そして被写界深度の深いコンデジ独特の画像例です。 コンデジは焦点距離……レンズから撮像素子(CCD)までの距離……が短いため、手前から遠方までピントの合う距離が広くなり、こんな画像を簡単に撮ることが出来ます。 しかし、何を見せたいのかを明確にしたアングルにしないと、被写体によってはとても見づらい絵になってしまいます。 こうした性質を上手に利用した絵作りは楽しいですが、こんなのばかりだと飽きてしまうかもしれません。 次回はこの逆で、ボケの効いた被写界深度の浅い画像例をご紹介します。 |
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渓魚の写真 その2.
PENTAX Optio W10
シャッター速度:1/250 秒 絞り数値:F6.8 露出補正:-1 ISO:64 最近のコンデジは、本当にきれいに撮れますね。 本日のテーマは2つです。 *ピントは眼にピシッと合わせましょう *色を飛ばしたくなかったら、露出補正はマイマス側に! 眼は口ほどにモノを言うといわれます。 昨今ではCMで"目チカラ"アップなんてのを聞いたことがあります。特定のどこかを強調したいときは別にして、眼にピントを合わせることで、生き生きとした"目チカラ"効果が期待できます。 ほとんどのコンデジは、デフォルトで露出オーバー気味に設定してあるように思えます。 人物を撮影したときなど、顔が暗く写ってしまうのは、一般的には嫌われるらしいです。 渓魚の場合、晴天下でヤマメを撮ろうと思ったら、基本的には -2/3〜-1に補正しないと色が飛びます。 背景が黒っぽく、ヤマメのギンピカが極端な場合、±0で撮ったらまず失敗します。 もちろん光の当て方にもコツはあるのですが、コンデジは基本的にマイナス補正して使ったほうがきれいに撮れるものです。 なお、マニュアル撮影できないコンデジの場合(Optio W10もそうですが)、シャッタースピードやF値はカメラ任せになります。撮影に関してマニュアル操作できるのは露出補正とISO感度くらいですから、絵作りにのためには最大限に利用すべきでしょう。 |
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渓魚の写真 その1.
Canon PowerShot G3
シャッター速度:1/40秒 絞り:F4.5 露出補正:-1/3 ISO感度:200 どんな天候のときでも、水面のテカリ(反射)を避けて、水中をすっきり見られる角度があるものです。 この写真は、夕刻近くの曇天、撮影条件としては最悪でした。 それでも渓魚がリラックスできる水流と水深がある場所を見つけたので、完全に水中に入った状態で斜めに横たわっていただき、写真を撮らせてもらいました。 水流は魚の左から右に、横たわるイワナとほぼ平行の角度で鰓を通過しています。 腹側の各ヒレの位置から、この姿勢が不安定でないことがわかりますし、実際ほとんど動こうとしませんから、少なくとも数分間はじっとしていることでしょう。 Canon PowerShot Pro1 シャッター速度:1/200秒 絞り:F7.1 露出補正:-1/3 ISO感度:50 こちらのイワナの場合、水面は背ビレの先端付近にあります。 ロッドのグリップあたりを見ると、水面に位置がおわかりになると思います。 水流は右から左に、やはりイワナと平行の角度で流れています。 胸ビレを張るように広げていないのは、力が抜けていることと、石の位置がちょうどいいのでしょう。そのぶん、腹ビレを使って調整しているように見えます。 もちろん、いずれの魚も弱っているなんてことはありません。釣れてからここまで、一度も水から出していませんし、手で掴んでもいません。 水中で触れるか触れないか程度のやんわりしたタッチで、定位置に誘導しているだけです。 渓魚たちにストレスを与えることなく、じっとしてもらおうと思ったら、間違ってもケンカしてはいけません。 つまり、握ったり、掴んだりして、強制的に自由を奪うような真似をしてはいけないわけです。 それに、水から上げて地面や石の上になんかに置くのは論外です。 触るときは必ず手を水中に入れ、絹ごし豆腐を崩さない程度の柔らかいタッチを心がけましょう。 ということで、これから何回かに分けて、私流の渓魚の写真の撮り方や、それに関わる渓魚の扱い方などについてエントリーしていこうと思います。 もちろん毎回ということではなく、他のテーマと織り交ぜながら、撮影の技術的な面も取り入れながら、10回程度を目途に考えています。 極めてマニアック、かつ特殊な撮影対象ですから、少しでも皆さんのお役に立てればと思います。 |
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こんなのアリですか!?
数年間に渡り、うちの近所の大通り沿いに君臨していた看板でございます。 そうはいっても、中古のPC店として営業していた時期を私は知りません。 この看板に気付いたときには、すでに閉店していましたので……。 その後もずっと取り外されることなく、しばらくは周囲の風景に溶け込んでいましたが、どうやら今年の夏頃に白く塗られたようで、残念ながらこの看板を見上げる機会は失われてしまいました。 見たところ、このショップを経営されていた方は、なかなかの才能の持ち主と思われます。 座布団10枚級に匹敵する言葉のゴロ合わせもさることながら、それを大きな看板に掲げた心意気は敬意に値します。 今頃はどこかの街で、ハッとするようなことをやっているかもしれませんね。 |
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紅葉と黄葉
温暖化の影響か、近年紅葉の季節が遅くなったような気がします。 言い換えると、緑の時期が長くなったということになりますから、そのぶん様々な昆虫が延命したり大量発生したり……。 そういう意味では自然界に大きな影響を与えているのかもしれません。 紅葉といえばモミジですが、モミジの紅は渓流の流れによく似合います。 水面に映る姿も良いし、水際に寄せられた落葉もきれいだし、淵を漂う様子もまた美しいものです。 万葉の頃は、紅葉よりも黄葉を重視していたそうです。 当時は中国文化の影響を強く受けていたこともあり、大陸で高貴な色とされていた黄色を称える句が圧倒的に多いようです。 それについてはこちらに興味深い記述がありました。 いずれにしろ、紅葉も黄葉も、私たちの心を揺さぶるに充分な趣があるということですね。 |
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国交省水質調査 関東ナンバー1. は神流川!
去る9月22日、国土交通省から平成17年度の全国一級河川の水質調査の現況が公表されました。概要はこちらで閲覧できます。 全国1位は尻別川や鵡川などの北海道勢が並び、ワースト1位には大和川(大阪・奈良)。 そして関東ナンバー1は2年連続で神流川です。 基準となるのは各河川の計測地点で観測された"BOD(Biochemical Oxygen Demand)値"です。 神流川の計測地点は藤岡市内の藤武橋と神流川橋の2地点、それぞれのBOD平均値は0.8mg/ℓで全国順位は44位です。 住環境とリンクした流域に計測地点を置いているため、私たち渓流釣り愛好者にはあまり馴染みのないエリアのデータですが、河川環境の違いを数値で見比べるという観点からは参考になるかもしれませんね。 私たちが釣りに訪れる機会の多い上野村内の神流川は、今回の計測地点から数10kmも上流域です。 初めて出かけた10代の頃の記憶と今を重ね合わせると、上野村内でも川の様相は大きく変わっていますが、雨後の晴れた日に見るエメラルドグリーンの水色には、独特の美しさがあって爽快です。 先進の管理手法を取り入れた上野村漁協の釣り場管理は、全国的にも注目されています。 これからもこの川は、私たちにとって特別な存在であり続けるようです。 |
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"ネイチャー&フィッシュウォッチング"と"森と渓流の写真教室"開催のお知らせ
来る11月3日〜4日『シャロムの森』にて"秋のシャロム、ネイチャー&フィッシュウォッチング2006"が開催されます。 また11月4日には、そのオプション・プログラムとして"森と渓流の写真教室2006"が行なわれます。 移ろう季節を感じながら、森や渓をのんびりと歩き回り、イワナたちのペアリングの様子をご一緒に観察してみませんか? 紅葉真っ盛りのシャロムの森を流れる渓では、11月初旬頃にイワナたちの産卵がピークを迎えます。 シーズン中には滅多に姿を見せないような大型個体が見られるかもしれませんし、運が良ければ産卵の瞬間に立ち会えるかもしれません。 この企画は私自身、毎年とても楽しみにしています。 写真教室ではデジタルカメラの上手な使い方の解説を中心に、魚の撮り方のコツなどをじっくり講義いたします。 秋のシャロムの森は被写体の宝庫……紅葉、渓流、昆虫類、そして渓魚たち等々……、デジカメを手に、自由に大らかに撮影してみましょう。 いずれのプログラムにも講師として参加させていただきます。 興味のある方は、どうぞご参加ください! 詳細については、上記リンクの『シャロムの森』のサイトからご覧いただけます。 |
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天使のような……
イワナ臭のする掌に抱かれ、得体の知れない匂ひのウェーダーやシャツが気に入ったのでしょうか。 天使のような寝顔を見せて、子猫がぐっすり眠っています。 猫に限ったことではありませんが、こんな何気ない仕草や様子を見ているだけで誰もが癒され、優しい気持ちを抱くことでしょう。 言葉はなくても、愛情と信頼のやりとりは極自然に行なうことができます。 "アニマルセラピー"という心理療法もあるくらいですから、動物とのふれあいは、人間生活にさまざまな恩恵を与えてくれるものなのでしょう。 そう考えると、釣りもまたアニマルセラピーのひとつのカタチなのかもしれませんね。 傷つけ、慈しむという相反する行為を説明するのは難しく、とても複雑な人間の心理が介在していそうですが……。 |