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至福の光景
渓筋から見上げる空は常に真っ青で、ときどき白い雲のかけらが稜線の間を横切って行きます。 真夏のヤマメ釣りは、やはり晴天に限りますね。 この写真をこのアングルで撮るために、足元の急斜面のガレ場を強引に降りたら、2度滑り落ちました。 最初は下降時、ガレに足をすくわれて転倒、そのまま数mズルズル滑った先が岩場で、背中と左臀部をしこたまぶつけて、しばしの呼吸停止……子供の頃、鉄棒から落ちたときのことを思い出しました。 二度目はガレをヨジ登っている最中、掴んだ小枝もろとも宙を舞い、着地時に右手中指を潅木に強打。突き指したうえ、爪が少しはがれた隙間に泥がびっしり詰まって痛いのなんの……。 ちょっと回り道すれば何ともないのに、ほんとアホですね。 それぞれの滑落の際、首から200mmの望遠レンズを取り付けた一眼レフをぶら下げてましたから、それをかばうことを優先しました。 もちろん、カメラもレンズも無傷です。 ほぼイメージ通りに撮影できて、何だか釣ったような気分になってます。 でも、ロッドを持って降りられるような場所ではなかったので釣りしてません。34〜35cmはありそうな太〜いヤマメでしたが……。 この川、この場所については、近いうちに皆さんに詳しくお知らせできるかもしれません。 |
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夏ヤマメ
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夏 空
わが家から見た夏空の風景です。南側は関東平野が広がっていて、おまけにマンションの7階ですから、見晴らしはなかなかのものでございます。 最近はこんなに青い空とはすっかりご無沙汰してますので、これは2週間ほど前の晴れた日の映像です。 この雲の状態ですと、時間の問題で夕立がやってくるのですよ。 前橋の盛夏はうだるような猛暑が毎日続きますが、その暑さと引き換えに発生する雷雲が、猛烈なスコールを呼び込みます。 そのおかげで、夜間はけっこうしのぎやすいのです。 釣りから帰ると、ウェーダーを裏返してベランダに干すのが習慣になっています。 ところがその様子を下から見ると、ベランダに誰かが座っているように見えて、ドキッとするそうなんです。 マンションの管理人さんにそう言われて、その様子を撮ってみたのですが、う〜ん確かに……ビミョーな雰囲気ですねぇ。 そんなわけで、最近はウェーダーをベランダの外側で干すことはせず、物干し竿に掛けて乾燥&日光消毒しています。 |
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スズメバチかと思ったら……!?
先月、北海道滞在中での出来事……。 隣で釣り支度をしていた友人が、「ひぇ〜!!」と叫んだまま固まっているではありませんか。 何かと思ったら、友人の靴に30mmはありそうなスズメバチらしき昆虫が止まってウロチョロ歩き回っています。 彼は過去に何度もスズメバチに刺されているため、今度刺されたら"アナフィラキシーショック"で命を落とす危険性がある……と、医者に指摘されたそうなのです。 それだけに、刺される前から青ざめているのでした。 でも、何か少し違うのです。 姿かたちはまさにキイロスズメバチと思わせるに充分な迫力があるのですが、細部を見ると触角の形がおかしいし、複眼がやけに小さく、お尻に毒針も見えません。 で、とりあえずマクロレンズでグッと近寄り、撮影させていただきました。 するとこの虫、撮影中も忙しなく動き回って、威嚇するような素振りは見せません。それどころか、目が合うと視線を逸らすようにオドオドして……。 その時点でスズメバチとは別の昆虫と確信を持ったのですが、それなら何の仲間なの? と思考を巡らせても、種を特定するほどの知識は持ち合わせていません。 そして結局、私たちに何の危害を及ぼすこともなく、怪しい昆虫は飛び去って行きました。 その後、自宅に戻ってからいろいろ調べたのですが、なかなかその正体を暴くことができません。 アブやガ、それにカミキリムシの仲間にもスズメバチの擬態を使うヤツがいます。いわゆる"ベイツ型擬態"というやつで、スズメバチの威を借りて身を守ろうとするズルい連中ですね。 あれこれ調べるうちに"みんなで作る昆虫ブログ[むし探検広場]"というサイトのこちらのページに辿りつきました。 ここからハバチの仲間というヒントを得て、海外のサイトにまで手を広げたら、ようやくそれらしき昆虫が見つかったのです。 フランスのこちらのサイトや、ロシアのこちらのサイトなど、たいへん参考になりました。 正確な日本名は分かりませんが、どうやらCimbex(モモブトハバチ属)のCimbex connataという種に極めて近いようなのですが……。 ハバチといえば、6月以降に阿寒湖周辺で大量発生するヒラタハバチの仲間が有名です。そういわれれば似てないこともないですが……。 どなたか昆虫に詳しい方がいらっしゃいましたら、Cimbexについてご教授いただけないでしょうか? それにしても、よくぞここまで似せたものです。 そして擬態の対象となるスズメバチの仲間は、自然界において多くの生物に恐怖を与える象徴的存在なのですね。あの配色バランスは、回避を促す信号としてひじょうに有効なのでしょう。 皆さん、これからの季節、スズメバチにはくれぐれも気を付けましょう! |
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安くて美味しい中華料理はいかがですか?
最近、近所の中華食堂に通うのがクセになっています。
日常生活の昼食や晩御飯だけでなく、友人が遊びに来たときや釣りの帰りなどによく利用させてもらってます。 そこは前橋市内にある"聞香茶点(もんこうちゃてん)"という中華料店なのですが、とにかく安くて美味しいのですよ! お店のホームページ等はありませんが、ネットで検索していただければ、それなりにヒットします。 また、こちらのサイトなどでも紹介されていますので参考にしてください。 おそらく誰もが、この価格設定に驚くことと思います。 味や内容のクオリティで推測すれば、少なくともこの3〜4倍の価格が世間の相場だと思います。 いずれの料理も、量的には充分納得のいくものです。 前菜4品の中では、ピータン豆腐が特にお勧めです。 エビチリはやや甘い味付け。適度な柔らかさの豚角煮は絶品です。鶏の竜田揚げは一品料理でも人気メニューということです。 13品のうち1〜2品は日替わり的に入れ替えがあるようです。この日は海鮮火鍋の変わりに八宝菜が出てきました。小籠包は無難な味、桃まんはここで食べず、食後にジャスミンティーを注文して一緒にいただきます。 ここまで来ると、全部食べきれるか心配になってきます。そしてデザートの自家製杏仁豆腐、これはいつもおかわりしたくなります。 ここまでが表記に偽りのない"1500円"分の内容です。 この日はコースの料理とは別に、エビマヨと牛スジの煮込みを追加注文しました。 エビマヨに使ってあるエビは、プリプリと弾けそうな食管で、美味の一言に尽きます。マヨネーズも自家製のようです。牛スジの煮込みは、白いご飯をモリモリ食べたくなる味です。 ちなみに日替わりメニューのランチも激安です。 実は昨夜も友人たちと出かけてきました。 こんなのばかり食べているので、体重がいっこうに減らない今日この頃なのです……。 |
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阿寒湖へ行きたかった……
北海道に3週間も滞在していながら、今年は阿寒湖へ行けませんでした。 充実していた初夏の長期ロードの中で、唯一の後悔がそれです。 阿寒湖といえば、黄金色に輝く魚体に白い斑点……というカラーリングのアメマスが有名です。 確かにそんな色合いの魚たちが多いのですが、すべての魚が同じというわけではありません。 写真の魚のように、モスグリーン系の地肌に、ゴールドの斑点というタイプもときどき目にします。 個体差はもちろんのこと、生息環境の違いによって、アメマスたちはさまざまな表情を見せてくれます。そんな変化の様子を楽しめることも、阿寒湖の魅力です。 6月下旬頃、たまたまモンカゲロウのスーパー・ハッチに遭遇して、狂乱のライズシーンを目にしてしまった人たちの中には、それが阿寒湖の日常と信じ込んでしまう人もいます。 でもそんな現象が起こるのは、1年のうちのほんの数日でしかありません。 私自身、モンカゲのスーパー・ハッチに出会ったことはなく、モンカゲに対するライズを見たことさえほんの数回しかないのですから。 それはいつも混雑を避け、モンカゲのシーズンを外して出かけることが多いためなのですが、それでも阿寒湖に裏切られたことは一度もありません。 どんな状況でも、工夫次第でどうにかなる……というより、そうしなければ釣れない状況に行き当たることのほうがはるかに多かった……というわけなのです。 モンカゲだけでなく、ユスリカやテレストリアルの時期、そしてそれらの狭間のスローなときでも、工夫しながらそれぞれの状況を楽しむ……自分にとって阿寒の釣りは、いつもそんなスタイルになっています。 「阿寒で釣りたかったなぁ、皆にも会いたかったなぁ……」と、梅雨空を見上げながら何回つぶやいたことでしょう。 でも、紅葉の頃には阿寒川へ行こうと思ってます。 そのときのターゲットは、もちろんニジマスですが! |
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2006年度『シャロムの森』第2回FFスクール
先週末、『シャロムの森』にて、2006年度第2回目のFFスクールが開催されました。 このところ、梅雨の長雨に祟られていたこともあって、水況が不安視されていましたが、土曜日には何とか釣りができる程度に回復し、日曜日は絶好のコンディションになりました。 どなたかの行いがとてもよかったのでしょう、二日間雨具なしで過ごせたことは、奇跡に近いかもしれませんね。 スクールの模様は、すでにこちらに詳しくエントリーされています。 参加されたはねたろうさんの『はねたろうのFF日記』や、シャロムの番人さんの『Keep of Forest』でも紹介されております。 今回参加された皆さんは、比較的経験豊富な方が多く、指導する側としても勉強になりました。 それぞれの経験で培ってきたものは財産ですし、楽しみ方もひとつではありません。大切なのは技術云々より、フライフィッシングに対する情熱です。 拙いアドバイスではありましたが、今回の経験を生かして、今後も精進してくださればと思います。 これからの季節がシャロムの渓の最盛期。 水量が増えて安定する盛夏から秋にかけて、シャロムの渓魚たちは急成長します。 写真は昨年の7月後半、大堰堤上のプールで釣れた砲弾型の尺ヤマメです。 棲息密度の高さゆえ、痩せ気味の魚が多い渓ですが、選抜されたワイルドな個体のクオリティは天下一品! スプーキーな性格と強烈なパワーで、何かと注文の多い釣り人たちを黙らせることでしょう。 第3回目のスクールは9月23日〜24日に行なわれる予定です。 |
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ピーコック・フレーク・ビートル
梅雨が明ければ、源流域の釣りも本格的なシーズンを迎えます。 長雨が雪渓を溶かし、遡行を楽にしてくれる地域も多そうですが、人が入りやすくなると、資源の磨耗が気になります。 盛夏の山岳渓流を釣り歩くときの必携パターンといえば、テレストリアル系のフライです。 アント・パターンはもちろんのこと、いくつかのビートル・パターンも用意しておきたいものです。 ビートルのパターンが決定的なハッチ・マッチャーになることは少ないですが、フライローテーションの一角として利用するには、なかなか優れたフライですね。 このピーコック・ビートルは、本体をウレタンやスチロール系のシンセティック・マテルアルで作った後、ハールからむしり取ったフレーク状のピーコックを、マルチグルーなどで貼り付けたタイプのフライです。 ハックル(レッグ)には、液体フロータントと相性のいいクートやCDCを使っています。 全体を浮かせれば、水面をディンプル状にへこませて、独特の存在感を主張します。 もちろん水面からサスペンドさせることもできるし、ときには白泡の中に沈めたりと、いろいろな使い方に対応できます。 今日も雨降り……タイングデスクに向かいつつ、ピーコックの粉をペタペタ貼り付けることにしましょうか。 PS: 先週末に『シャロムの森』で行なわれた本年度第2回目のスクールは、心配された雨の影響をほとんど受けることもなく、無事終了いたしました。その報告はまた後日……。 |
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メタリック・スキン
強い陽射しを浴びると、渓魚たちの素肌はメタリックな質感で光を弾き返します。 雨の日や曇り空の下では気付かない色素が次々に現われ、光の角度や強さに応じて、諧調豊かな色彩を楽しませてくれます。 地肌の色合いの異なるヤマメとイワナでは、やはり持っている色素の質そのものに違いがあるようです。 ヤマメの肌はキメ細かく、強い光を受けるほどに、華やかな光を放ちます。 それに対してイワナの肌は、渋味の効いた原石のごとく、控えめに主張しているように見えます。 しかしながらどちらの魚にも、日本の魚だけが持つ"和"のテイストを感じることができます。 それにしても、雨ばかりの毎日です。 太陽が恋しくて恋しくて、たまらないほどです。 "晴耕雨読"はもう飽きました。 フライフィッシングを嗜む者としては"晴釣雨巻"といきたいものですが、フライを巻いてばかりなので、目に疲労がたまって、PCの画面がそれに追い打ちをかけます。 燦々と輝く太陽と、真っ白な雲を浮かべた夏空の下、冷たい水に掌を差し入れ、渓魚たちのきらめくメタリック・スキンをそっと撫ぜてみたいですね! 今日、明日の二日間『シャロムの森』にて、本年度第2回目のスクールが催されます。 雨に強い川ですが、このところの雨でかなり増水気味とか。 お天気同様、少々心配です。 さてさて、どうなることやら……。 |
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山陰名物"板わかめ"
"わかめ"といえば、私的には岩手県の三陸地方を思い浮かべます。 何しろ学生時代に3年間暮らしていた地域ですし、当時から大好物でした(なのにハゲましたが……)。 三陸産のわかめは、もっぱら"生わかめ"や"塩わかめ"、あるいは"茎わかめ"などでカタチで販売されていますが、今回ご紹介する"板わかめ"というのは見かけたことがありませんでした。 "板わかめ"は山陰地方の名産品です。 去る5月、鳥取出釣から戻る際にお土産でいただきました。 「薄いものだから荷物になりませんよ!」といわれたものの、何とB4サイズほどの書類入れのようなパッケージに入ってます。確かに薄くて軽いのですが、B4サイズといえばかなりの大きさです。折れ曲がったらいけないような気がして、パッキングにしばし悩んでしまいました。 そうして持ち帰って食べてみると、これがなかなかの美味でした。 外観的には海苔のように薄く板状に伸ばしたわかめなのですが、それほど塩辛いこともなく、サクサクパリパリと心地良い食感です。 ほのかに漂う磯の香もよい感じで、うまみに奥深さがあります。お酒の好きな方なら、おつまみに最高なのではと思われます。 お酒を飲まない自分の場合、そのまま指でくだいて白いご飯にまぶしたり、ざるそばに海苔の代わりにこれを使ったりします。 もちろんお味噌汁に入れてもいいですし、納豆にパラパラ降りかけても美味しいです。 いろいろな面でバランスの取れた食材だと思うので、皆さんも試してみてはいかがでしょう。 ネット通販でいくつかの販売元から入手可能のようです。 こんなローカルな味覚と出会えることも、旅の楽しさのひとつですね。 PS: 板わかめをお土産にいただいたのは、5月に行なわれた鳥取市のショップ『STREAM』さん主催の"第4回フィッシャーマンズミーティング"に参加してくれた鳥取県在住のMくんです。おかげさまで山陰の味覚を楽しむことができました。ありがとうございます! 彼は私の卒業した大学(北里大学水産学部)の後輩で、地元の企業に勤務しながら大山周辺の渓流を釣り歩いているそうです。大山あたりは釣り場も豊富です。どうぞほどほどに精進してくださいませ。 |