ウェイテッド・ミッジラーバ | SST'S フィールドスケッチ
ウェイテッド・ミッジラーバ
ニンフフィーダー
五月晴れの空が眩しい昼下がりのことです。

それほど深くない流れの中層付近に定位するヤマメを見つけました。
なかなかのサイズに、思わずドキッとしてしまいます。
わりとリラックスした様子で、左右に動きながら捕食行動を取っていますが、水面や水面直下の流下物には、あまりいい反応を示しません。

それでも何回かは渋いライズを見せてくれたので、とりあえずドライフライで釣ってみようと思いました。
最初に選んだのは、小さなオナシカワゲラの仲間をイメージしたCDCパターン(#20)。その時間帯に最も羽化が目立っていたからです。実際にはこのオナシのニンフを水中で食べていたのかもしれません。

ところがファーストキャストでうまく浮かび上がらせたものの、惜しくも寸前でUターンされてしまいました。おまけにそのまま逃走されて万事休す……。

しかし幸運にも、ヤマメは15分ほどで再び戻ってきたのです!
そしてその間、どんなフライや釣り方で対応しようかと、思いを巡らせていました。

ビーズヘッドミッジラーバ#20
ブラッシー#20
アセンディング・ミッジピューパ#20(TMC200RBL)
最も無難なのは、捕食の態勢やステージを崩すことなく、捕食範囲内にフライを通過させることです。
それが釣るための基本……つまり捕食に至らせるための最低条件と考えたわけですね。

サイズの大きい昆虫類の羽化も流下も見込めない状況ですから、サイズは小さいほうが有利と判断できます。
かといって、特定の流下物がありそうな状況ではないので、短かい距離を正確にドリフトさせやすいパターンを選ぶことになります。
そうして選ばれたのが写真の3つのパターンです。これらに加え、 マイクロフェザントテール・ニンフ があれば万全です。

それぞれのパターンに共通しているのは、スムーズに沈下する工夫がされていることです。ただし、ウェイトを増すための方法がそれぞれに違っています。
ビーズ、ワイヤー、そして大ぶりなフックを利用することでサイズに比較してかなり重たいフライに仕上がっています。

フライの特徴やら、効果の違い等の詳細を講釈したらきりがないのですが、結局、最初に使ったビーズヘッド・ミッジラーバで難なくキャッチすることができました。
速やかな沈下&ドリフトを、最も簡潔に行なえるパターンでよかったわけです。
ドラッグで見切られたり、何度も何度も不完全なドリフトを繰り返すほど、釣れる確率は低くなり、フライも多様なパターンを要求されます。

このような状況下では、"マッチング・ザ・ハッチ"よりも、"マッチング・ザ・サイズ、ドリフト&ステージ"といった要素のほうが重要なのです。
そうした"駆け引き"的な部分で、釣りを組み立てることもときには必要なのですね。

ハナピアスこの魚が文頭の写真に映っているヤマメそのものです。
撮影後、30分もしないうちにこんな写真を撮られてしまうなんて……。

撮る前に釣れ!というのが釣りの原則です。撮り終えたときには、すでに魚がそこにいない……なんていうことは日常茶飯事ですから。

今回は撮ってから釣ることに成功した稀な事例なのでございます。

Comment:
2006/05/08 5:37 AM, brown wrote:
おはようございます。

今回のようなミッジフライを使うシーンなど,今季はまだ登場していませんが,おそらくあっても使いこなせないでしょう。大体,出かけていくほとんどの釣り場が流速のあるポイントなので,プールとかトロ場とかに弱いということもあります。管理釣り場ではしかたなく似たようなミッジフライで真似事はやりますが・・・。普段でも意図的にそういう溪魚の姿がよく見えるポイントに出かけてみることも必要なのかもしれません。

しかし,こういう対処の仕方を身につけておけば,海外釣行用の必殺パターンとしても大変有効だと感じてはいます。指をくわえて見てるだけ・・・これは悔しいですからね。

「マッチング・ザ・ドリフト,ステージ」など手練れの高度な技にはまちがいないですね。今度教えてください。
2006/05/08 6:43 AM, riverwalkers wrote:
brownさん、おはようございます。
いつも朝が早いですね。

私は本日、これから神流川へ行ってきます。ほとんど寝てませんけど。

連休中にいじめられたヤマメ相手にいじめられてきます。思うように釣るには、技術の総動員かもしれませんね。
一番の楽しみは、帰りがけの温泉です。
2006/05/08 12:33 PM, ruralstream wrote:
こんにちは。ご無沙汰してました。
連休が終了して今日から社会復帰です。

精悍な顔つきのヤマメですね。かっこいい!
これまでミッジでなければ釣れないケースに遭遇したことがあまりないのですが、盛岡にいた頃に禁漁間近の葛根田で遭遇しました。
このときはC&R区間のプールでイブニングを待っていたんですが、日が暮れかかってきた頃に流芯で豪快なライズが始まりました。
特に目立ったハッチもなく、何を食べているのかわからないまま、6Xに結んだ#16のCDCダンを流しましたが無反応。7Xに取り替えて流すも無反応。
しばらく観察していると、どうやら水面直下で捕食しているが、勢い余って豪快なライズになっている様子。
そこで、春に巻いてそのままお蔵入りしていた#20のユスリカピューパを水面直下に流すと一発で大当たり。
32cmの精悍な顔つきの雄ヤマメでした。
早速ストマックポンプで内容物を確認すると、サイズにして#18以下のメイフライピューパとシャックが大量に・・・
それまでは漫然と水面をナチュラルドリフトしていればそこそこ釣れていたので気づかなかったのですが、水中も三次元的に考えることが大事なんだということに気づいた衝撃的な出来事でした。

雫石の話ですが、連休中は雪代で増水がひどく、ほとんど釣りにはなりませんでした。
ところが、大雪だった割には残雪はそれほどでもないように感じました。
雪代が落ち着くのは例年通りか、少し遅れる程度ではないでしょうか?

雪代は毎年のことなので、盛岡に住んでいた頃と同様に沢釣りを楽しんできました。
市内の桜は満開でちょうど見ごろでしたよ。
2006/05/08 6:04 PM, ひろぼん wrote:
ども、です。
今回の内容は、前回の釣行前に策を練りすぎた私にとっては、身につまされるものがありました。

そうですよね。策を練る前に、様々な状況に対応するための準備と、その時にどう対応するかが大切であり、楽しみであるべきですよねぇ・・・。

日々是、鍛錬です!!勉強になります。

ブログ見ていただいて、ありがとうございました。
でも、あの糞は見覚えありますか?足跡も・・・。


2006/05/08 9:01 PM, Rolly wrote:
「見切られたり、不完全なドリフトを繰り返すほど釣るのが難しくなる」というのはドキっとしました。
いつも、ガックリ肩を落とす場面になって思い出すんです。常識と裏技の「一投入魂」のところの内容を・・・。

ミッジピューパを使って対応する機会はボクには結構あるんですが、流速や魚の定位してる層なんかで沈下が対応しきれなくて悩んでいました。
沈めるための工夫は凄く参考になりました。ありがとうございました、これから峠川ではこんなパターンを使ってシビアに調整しなきゃいけない機会が増えてくるので早速巻いて実践してみます!


2006/05/08 11:24 PM, urushi-iwana wrote:
このシチュエーション、この魚体はかの森のヤマメでしょうか。私もこのミッジピューパには早期の川で何回か助けられました。私の現在の水面下パターンでのお気に入りはBHフェザントテイルですけど。
 それにしても鼻ピアスには笑ってしまいました。
2006/05/09 7:38 AM, Blue Back wrote:
おはようございます。
極小フライ、しかも沈める釣りとなるとアタリを取るのが難しいですよね?
フライの着水地点、沈下速度等を想像しながら魚体に何らかの変化があった時にアワセるようにしていますが、それでもアワセが遅れることもしばしば。
そう言えば、今年はまだミッジでは釣ってなかった(笑)
2006/05/09 10:03 AM, Hariki wrote:
ライズを見ると、ついついドライフライを結んでしまうものですが、学習を積んでる魚ににはかなりの確立で見切られてしまいますね。
最近、気をつけているのは、マッチ・ザ・サイズをいかにドリフトさせるか?!です。しかし、今回これにステージというファクターが加わりました。いつもながら勉強になります。
早い話が『喰ってるものを喰わす!』ですね。(笑)
2006/05/09 11:42 AM, riverwalkers wrote:
ruralstreamさん、ブログ拝見しました。
雫石は春まだ浅い雰囲気ですが、山肌の雪などはあまり多くないように感じます。

来月の中旬には八幡平へ行くので、とても楽しみです。昨年は雪代が消えず、激流に苦労しました。

2006/05/09 11:46 AM, riverwalkers wrote:
ひろぼんさん、釣りはやはりシンプルを基準にしたほうが良さそうですね。

あの糞はタヌキ、足跡は鹿の足跡が重なっているように見えますが……。ご心配の熊ではないようです。
2006/05/09 11:49 AM, riverwalkers wrote:
Rollyさん、石徹白のシビアなときも、こうしたフライの出番が多そうですね。

すばやい沈下、最短距離のドリフトが釣るための条件ということは、けっこうあります。
2006/05/09 11:54 AM, riverwalkers wrote:
urushi-iwanaさん、お察しのように、かの森のヤマメでございます。

もしかするとこの魚、前回出かけたとき、合わせ切れした魚かもしれません。

2006/05/09 11:57 AM, riverwalkers wrote:
BlueBackさん、こうしたフライを使ったときの合わせのタイミングは、言葉で説明するのがとても難しいです。

魚の動きが止まった瞬間とか、白い口の中が見えた瞬間とか……軽めの聞き合わせも大切ですね。
2006/05/09 12:00 PM, riverwalkers wrote:
Harikiさん、ステージの違いだけはどうにもならないもので、それを外したときは出会い頭か突発的な条件反射をアテにするだけなので、釣れる確率は高くなりません。
しかし、沈めたフライのドリフト精度を高めるのもけっこう難しいですね。
2006/05/09 12:18 PM, SAGE愛好会 wrote:
ウェイテッドミッジラーバ
魚を見つけるのが下手な小生、ナカナカ出番が
やって来ないですね。もちろんボックスには
入っていますが、安易な道を選んでしまう弱い私なので、ついついインジケーターを着けてしまいます。

ミッジの世界も、簡単に釣れる時は釣れるし、
釣れない時は釣れない。
今年は、月一で行く釣行で巡り合わせか、
ミッジの出番が多いです。
行く場所が男鹿川とかが多いからですね。
ミッジの重要性を久々に痛感している今シーズンで
あります。
2006/05/09 2:03 PM, riverwalkers wrote:
SAGE愛好会さん、インジケーターは私も取り付けますよ。ただし、アタリを取るためでなく、フライの位置を確認する意味合いの目印です。

またミッジサイズのフライに固執しすぎて、大きいフライが使えない人もけっこういるようです。

適材適所で使い分ければいいのですが……。
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