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春の伊豆へ
3月7日〜15日の間、伊豆方面を旅していました。 今回の伊豆行きは、伊豆半島の渓流に生息するアマゴの生息状況を確認するための調査釣行的なものでした。 在来個体群を探して連日山の中を歩き回り、様々な容姿を持つアマゴたちと巡り会いました。 その詳細は、4月下旬発売予定のフライロッダーズ誌に掲載される予定です。 そんなわけで、ブログではそのさわり部分と春の伊豆の風景を紹介させていただくことにしました。 アマゴといえば、体側に散りばめられた朱点が特徴の魚です。
言い換えれば、朱点がないものがヤマメということになりますが…… この画像の魚、一見すると普通のヤマメに見えます。 ところがよ〜〜く観察すると、側線に沿って淡い朱点が数個、背部の黒点に滲むような朱点もいくつかあるのです。
拡大してみると…… 自分自身でも、撮影して拡大するまで気づきませんでした。 伊豆半島には、こんなタイプの在来アマゴが棲む渓流があります。 河川によっては、完全に朱点を喪失したタイプも生息しており、ヤマメとアマゴの分布境界帯独特の混沌とした生息状況が見て取れるのです。 遺伝子的にはアマゴなのに、外観的にはヤマメという現実、またその変化の過程…… こうした現象はすでに遺伝子解析によっても証明されていますが、今回はその生息状況の現場考察に出かけたというわけです。 普段なら絶対にロッドを出さないような源流部の渓へ入ります。 竹藪を流れる渓には、かぐや姫どころかあまご姫さえまったく姿を見せないことも度々ありました。 道すがらのみかん畑には、穏やかな空気が溢れていました。 河津桜の名所では、満開の時期はすでに過ぎていました。 山奥ではまだまだ見頃の場所もあって、春の雰囲気を楽しませてくれました。 ささやかな贅沢……やはり一度くらいはいただかないと(^^) 取材中はあれやこれやといろいろあって、予定よりも2日間、滞在が延びてしまいました。 一番の原因は寒波によるスローな状況で、生きものたちの活性が低かったことです。 伊豆なら三月でも暖かいだろうという予想は見事に外れ、ひたすら寒い毎日を過ごしたのであります。 現地でお世話になった皆さん、ありがとうございました。 おかげさまで良い取材ができました。 この場を借りてお礼申し上げます。 |
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Comment:
2017/03/29 3:33 PM, K wrote:
キャスティングスクールの予定ありますか?
2017/03/30 8:12 AM, riverwalkers wrote:
Kさん、コメントありがとうございます。
フライフィッシングのスクールは定期的に開催していますが、残念ながらキャスティングスクールの開催予定はありません。
2017/06/13 8:52 PM, nyoco wrote:
今更ながらフライロッターズ2017夏号の記事を読ませて頂きました。私も伊豆北東部に住まう朱点の渋いアマゴに魅せられ、数年前より彼らばかり追っております。無朱点のアマゴも居るとは驚きでした。
参考文献も紹介して頂き感謝しております。貴重な記事をありがとうございました。
2017/07/06 6:52 PM, riverwalkers wrote:
nyoco さん、たいへんな遅レスで申し訳ありません。
伊豆半島は不思議の国です。
まだまだ謎が多いので、これからも目が離せません。
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