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2013年 秋のヤリタナゴ移動作業
どんよりとした曇り空の下、恒例のヤリタナゴ移動作業に参加してきました。
この作業は繁殖地から流出した個体を採捕し、繁殖地へ戻すことを目的としています。 様々な要因で減少の一途にあるヤリタナゴですが、今回も過去最低の採捕数となってしまいました。 その一方、健全な生息環境が保たれている区間では、これまで見たことのない大型個体を確認できました。 うっとりするような美しさには驚かされるばかり…… その一方、こうした現象の背景に何があるのか。少々心配になってきます。 集団の個体数減少に伴う結果なのか、その原因は定かではありませんが、素直には喜べないのが正直な気持ちです。
ヤリタナゴの棲息地は、ささやかな農業用水路です。
離農が進み、一般住宅が増えたぶんだけ環境悪化は進行しています。 今後も予断を許さない状況が続きますが、何とかこの窮状を乗り切ってもらいたいものです。 もうひとつの脅威はタイリクバラタナゴの浸入です。 以前からどこからともなく混入していたのですが、その割合がじわじわと高くなっているような…… 不安材料が山積する中、保護活動に尽力している地元の皆さんの努力には頭が下がります。 可能な限り協力いたしますので、活動の幅をさらに広げていただければと思います。 今回の移動作業に参加していただいた皆さん、お疲れさまでした。 次回は来年の春に行われる予定です。 ※ヤリタナゴは藤岡市の天然記念物に指定され、通常は採捕することが出来ません。 移動作業は市の許可を受け、文化財保護課の職員の方々立ち会いのもとに行われています。 |
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