動物等 | SST'S フィールドスケッチ
  • 2020.03.06 Friday
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季節は走る
♂3:♀1 の攻防モリアオガエルの恋の季節が始まったと、遠方の友人からメールが来ました。
田圃に水を引く前から、水路脇の草むらや湿原などで、そわそわする様子が見られたそうです。
全体的にいつもより10日くらい早いのではいかと言ってました。
春先からの水生昆虫の羽化状況を見ても、今年は季節の進行が早いことが想像できました。
5月は駆け足で夏に向かっているようでしたが、神様は雨を降らせることを忘れてしまったのでしょうか。
こちらの野山は渇水に喘いでいます。
こんな年は、梅雨入り以降の帳尻合わせが怖いです。

泡塊の中に潜むモリアオガエルの子供たちも、雨を心待ちにしていることでしょう。

泡加減lこちらは樹上の小枝に産み付けられたモリアオガエルの卵塊。
こういうものを見ると、ついつい触りたくなりますね……(^^;
表面はかなり強い雨でも崩れない弾力があり、その内側はきめの細かい高密度な泡といった感じです。
何かあるとかわいそうなので、これ以上深く指は入れられません。
卵塊直下にはささやかな水たまりが……
泡が雨に洗い流され、オタマジャクシたちが快適な水中生活を送れることを祈りましょう。
 
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冬の里山を楽しむ
ニホンカモシカシーズンオフの体力維持のため、数年前から冬季のトレッキングに精を出しています。
歩くことの大切さや楽しさを再認識できるだけでなく、
冬場ならではの生きものたちとの距離感に驚かされることもよくあります。
上の画像はスギの葉をムシャムシャと食べるニホンカモシカ。
人工林の苗木やキャベツ等の農作物を食害することでも知られていますが、したたかに逞しく、環境に順応していく能力に秀でているのでしょう。
特別天然記念物に指定されてはいるものの、どこへ行っても普通に姿を見せる生きものです。

ヤマガラPちゃんエサの少なくなる冬場は、小鳥たちにとっても厳しい季節です。
ヤマガラやシジュウカラなどは里山に下りてきて、公園や民家の庭先にも頻繁に姿を見せます。
写真の被写体としても最高ですが、こちらの趣味はほどほどにしておかないとたいへんです(笑
それでもやはり、カメラを持って野に出ましょう。

 
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痕 跡
Family1時間前にこの場所を通過した時には、こんな足跡はありませんでした。
その間に自分が歩いたコースを辿ってみると……
ブッシュ越しに親子連れのヒグマと至近距離ですれ違っていたことになります。
画面左の山側に子グマの足跡が見られるので、親が私に近い方を歩いていたことが想像できます。

山に入るときは、よく響く南部鉄器の熊鈴をベストから吊り下げ、金属製のホイッスルをときどき吹いては、自分の存在を周辺の野生動物たちに知らせる努力をしています。
それは至近距離における遭遇率を低くするための常套手段であると、古くから言い伝えられています。
ところがどんな対策を施そうと、侵入者はこちらなのですから、思惑通りにはいきません。

鈴の音をまったく気にかけなかったり(何かの理由で耳に入らなかったり)、風向きの関係でこちらの存在に気づくのが遅れたり……
様々なケースを想定できます。どんな生きものにも個体差があって、性格もいろいろです。
 
彼らの生息域に足を踏み入れるときは、遭遇の機会を最小限にとどめる努力をすべきです。
幸いにして、これまで攻撃的な生きものに出会ったことはなく、先に気付いて避けてくれることがほとんどです。
だからといって横柄に行動することなく、謙虚に慎重に行動することを忘れてはなりません。
 
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冬の使者
仲間近くの川にハクチョウが飛来しているとのことで、久しぶりに観察に出かけてきました。

4000kmにも及ぶハクチョウたちの長旅はたいへんな試練でしょう。
エレガントな印象ばかりでなく、強靭なパワーも備えているのです。
旅路の果ての越冬地に、わざわざ選んでもらえるようなロケーションとは思えませんが、呼び寄せる何かがあるのでしょう。
真冬の使者に感謝です。

コクチョウ夫妻今年のコハクチョウの群れは大きく、いつもの冬の倍以上の数が飛来していました。
その中になぜか2羽のコクチョウが……
コクチョウはオーストラリア原産ですから、コハクチョウたちとは別ルートで入ってきています。
関東では定着している場所もあるようなので、どこかから紛れ込んだのでしょう。
画像から分かるように、コハクチョウとはまったく馴染まず、常に距離を保っています。
かなり気が強いようで、他の鳥を近くに寄せ付けません。
夫婦なのか、常に仲良く寄り添って行動していました。
 
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表 情
Pちゃんびっくりレンズを向けて、その存在に気づいたとき、生きものたちはさまざまな反応を示します。
小鳥たちは光を反射するレンズ面を嫌うばかりでなく、シャッター音にも敏感です。
バード・フィーダーへ遊びに来たヤマガラも、レンズとシャッター音にびっくりして、せっかく啄んだ木の実を落としてしまいました。
300mmのF2.8とか、明るい高級望遠レンズがあればいいのですが……
あいにく手ぶれ補正付きは100mmマクロしか持っていません。
近寄るしかないので、小鳥たちを驚かせるばかりでごめんなさい。

トカPヘビやトカゲなどの爬虫類は、その時の気分次第で反応がまるで違います。
一目散に逃げることもあれば、逆にこちらを観察するように身じろぎひとつしないことも……
このカナヘビなどは、その典型。
「なんだおまえは」
とでも言いたそうな表情で、レンズを睨んでいます。
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生きものいろいろ(高知編)
青色さわがに青色のサワガニがいるなんて、この年になるまで知りませんでした。
サワガニというのは小さいうちは淡黄色て、成長するに従い赤っぽくなる……そう信じていました。
そうでない場合は脱皮直後とか、生息環境による個体差なのだと思い込んでいました。

ところが今回、高知県東部の渓流を歩いていると水際にやけに白っぽいサワガニの手脚が落ちているのが目に入りました。
これらはサワガニを捕食するイノシシたちの食べ残しと思われましたが、それにしても自分の記憶の中にあるサワガニの脚とは、ずいぶん違う印象なのです。

そこで、水辺の石をひっくり返してサワガニ観察を始めたところ……
赤っぽい個体などひとつも見当たらず、ものの見事にぜ〜〜んぶ青色でした。

ネットで調べてみると、サワガニの体色は青色型(BL)、暗色型(黒褐色:DA)、赤色型(甲羅の前方が黒褐色、後方がオレンジ色・RE型)の3系統に大別できることがわかりました。
体色変異のメカニズムについてはいまだ解明されていないようですが、高知県東部河川に生息するサワガニはほぼ青色型とのことです。

そんなわけで、今年は各地でサワガニ観察に費やす時間が増えてしまいそうな予感……。

 
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遭 遇
後脚彼らの生息圏へ足を運ぶ頻度から考えても、野生のオオサンショウウオと遭遇する機会はないだろうと感じていました。
ところが、先日訪れた西日本の川でまさかの遭遇……。

何気なく立ち込んだ水辺で、私の足元にいたのですから驚きです!
呼ばれたのではないかと思うくらいの至近距離。
しかも、1mはあろうかという堂々とした体躯の個体です。

しばし茫然と見つめていると、さすがにオオサンショウウオも照れくさくなったのか、ゆったりとした動作で流れの中へ泳ぎ去っていきました。

ほんの短い時間でしたが、幸運にも数枚の写真を撮影することができました。
そのなかで最も印象的だったのが、かわいらしい後脚がはっきり写っている画像です。
柔らかそうで、ほ乳類の指みたいですw

そして神々しいご尊顔の様子は……
 
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自然界の変質がもたらすもの
敷物ですが……敷物とはいえ、やけに生き生きした表情のツキノワグマ……こんなの部屋に置きたくないですね。

さて、2月は様々な試験研究の成果発表会や報告会が目白押し。水産関係はもちろん、野生生物に関する報告会も興味深いものがたくさんあります。

2/12(日)、群馬県立自然史博物館「2011年度 群馬県野生生物調査・対策報告会」が行なわれました。
この中で、群馬県林業試験場から"ツキノワグマによる人工林剥皮被害の発生状況"という報告が行なわれましたが、この問題はなかなか根が深そうです。
これは……
「スギやヒノキの人工林がツキノワグマの剥皮行動によってダメージを受けている。剥皮行動とは、樹木の根元付近の樹皮を剥いで木を枯死させてしまうことで、その目的は樹液を餌資源にするためらしい。そうした被害の拡散をどうやって防止するか……」
といった内容の報告でした。(実際の剥皮被害の画像はこちらでご覧になれます)

つまり、植林によって変質した自然界に適応するため、人工林をクマが利用する術を身につけたようなもので、これはある意味「進化」ともいえる行動に思えます。
この方法が親から子に伝わって拡散すれば、人工林はツキノワグマの餌場になる可能性もあるわけです。

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見なれぬ生きものたち
なんちゅう顔してんねん!?滅多なことでは人目につかないところで、ひっそり暮らしている生きものたちがいます。
日本国内の比較的水のきれいな河川には、"プラナリア"と呼ばれるヒルに似た生物が棲んでいて、水質指標生物にもなっています。

ところが最近、上の画像の"アメリカツノウズムシ"という外来種が入ってきて、水質のあまり良くない水域にも生息しているようです。これは群馬県内の神流川で昨年発見されたものです。
この手の生きものは常に伸び縮みする性質があるため、大きさを特定できないのが特徴なんです。
そこをあえて特定してみれば、普通にくつろいでいる状態で20mm前後でしょうか。
しかしかなら、基本的にはもっと大きくなるそうです。

ちょっと愛嬌のある姿をしていますが、こうした生物の影響はよくわかっていないのが現実。
人目につかないところで、実は自然界の根幹に影響を与えている可能性もありますから、本当はコワ〜イ生きものなのかもしれません。

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イワナの表情
哲学者天然イワナの表情にはハッとさせられます。
喜怒哀楽だけでなく、やけに賢そうな雰囲気を持っているやつもいれば、モサ〜〜っとして抵抗するのも面倒臭そうなヤツなど、様々な表情を見せてくれます。

カメラのファインダーや液晶越しにイワナを見て、
「あれ、この子は前に見たことがあるぞ」
なんていうこともよくあります。



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