STATE | ENTRY | <<new | 1 / 2pages | old>> |
|
スポンサーサイト
|
|
節分草(セツブンソウ)
埼玉県秩父郡小鹿野町にある「節分草(セツブンソウ)」の自生地へ出かけてきました。
以前、スプリング・エフェメラルについて調べているとき、名前は聞いたことがあるものの……実物を見るのは今回が初めてでした。
セツブンソウの容姿は、同じスプリング・エフェメラルのキクザイチゲとよく似ていますが、サイズはずっとコンパクトで花径は2cmほど。
しかしながら、気品ある配色と色合いには驚かされました。林床のささやかな陽だまりで、短い春を謳歌する儚い妖精のようです。
ガクや葉の色調の個体差が大きい植物ですが、光の状態に恵まれ、鮮やかな色合いで撮影することができました。
ちなみに節分はとっくに過ぎましたが、セツブンソウという名称は、旧暦の節分の頃に開花することに由来しているそうです。
自生地はひんやりとした空気の漂う北斜面。
西日が当たらないことが、セツブンソウの好む条件だそうです。
そんな場所の比較的平坦な斜面に、うっすらと積もる雪のような風情で群生しています。 この自生地全体は小鹿野町によって管理されており、見学するには料金が必要です(300円)。 貴重な植物ゆえ、放置されれば盗掘されるのは時間の問題。
人里に近い群生地では、しっかりとした保護管理を行っていくことが大切です。 さて、セツブンソウを観察したとあとは……
|
|
お花見散歩
|
|
桜・サクラ
前橋もようやく桜が満開!
季節の節目を鮮やかに彩る存在として、桜は大きな役割を果たしてくれます。 そして桜は何かの終わりにある花ではなく、いつも始まりにある花のように思えます(地域によって印象は様々ですが)。 いずれにしろ、人々の気分を一新させ、新しい力をくれる花……桜がたくさんの人に愛される理由は、そんなところにあるのかもしれません。 満開の桜を仰ぎ見ながら、桜並木を通過することは、自分にとって大切な春の儀式。 そうすることで、あらためて春を想い、新しい一歩を踏み出す心の準備が整うのです。 でも、花としての桜はあまり好きではありません。 花だけがワ〜〜〜ッと咲いて、その圧倒的な迫力に狂気を感じたり、 見事すぎる散り際は現実感がなく、夢を見ているよう…… 人それぞれに感じ方はいろいろですが、日本の春を象徴する花であることは確かです。 |
|
マクロレンズで春を楽しむ
|
|
ネジバナ
"ネジバナ"は夏から秋にかけて、陽当たりが良く湿った原っぱなど咲く野の花です。今はすでに花期の盛りを過ぎていますが、渓流域の河原にもよく見られます。 しかしあまりに普通に風景に溶け込んでいるため、かえって目立たないかもしれませんね。 ネジバナの奇妙な螺旋構造には右巻きと左巻きとがあって、巻く方向の逆同士が隣り合って咲いていることもあります。 ネジを締めるとき、その位置をずらされると、すぐにどちらに回したらいいのか混乱してしまう私は、この手の空間認識が苦手なようです。 ネジバナに関連したサイトを参考にさせていただくと、植物の場合、 「上から見て、時計と反対回りに巻き付くのが右巻きで、その反対が左巻き……」 というのが原則らしいですが、言葉を知っているだけでは瞬間的な判断はできません。 この螺旋構造の理由は、不幸にも昆虫などによって受粉できなかった場合、自家受粉するためなんだそうです。 最終的に上から花粉をドサッとふりかけて何とかするための生き残り策……というわけですな。 大雑把ではありますが、素晴らしい知恵だと思います。 ネジバナの花言葉は『思慕』……。 回転しながら相手のハートに穴を空け、しっかり食い込むくらいでないと、思い慕う気持は伝わらないのかもしれません。 そんなふうに思いを巡らせていると、こんなにも清楚で小さな野の花に、叡智や情熱を感じてしまうのでした。 |
|
桜
|
|
カタクリのつぼみ
シャロムの森の片隅で、今年も春を知らせるカタクリの姿を見ることができました。 葉も花も、カタクリが地上に出るのは春のほんの2〜3ヶ月の間しかありません。 あとは地中に潜ったまま、ひたすら押し黙って過ごす典型的な"スプリング・エフェメラル"です。 シャロムのカタクリは、毎年4月中旬過ぎに可憐な花を咲かせます。 今年はやはり、その時期が早まりそう。 そして嬉しいことに、いつもの年より数を増やしているようです。 4月1日オープンの前夜祭に集まった皆さん、昨日はお世話さまでした。 本日のご健闘をお祈りいたします。恵みの雨が降った後ですから、きっと……! 午前0時半頃にシャロムを出ましたが、途中に寄るところがあったりして、自宅に着いたのは午前2時半頃でした。 身体に染み付いた焼肉臭を落とすために風呂へ入り、撮影した写真を見ていたら、午前4時を回ってしまいました。 もう寝なければ……。 今日は午前9時から上野村で行なわれる『第4回神流川C&R区間河川清掃』に参加する予定です。 |
|
ザゼンソウ
"ザゼンソウ"という植物をご存知ですか? 早春に開花するため、渓を歩きながら見かける機会はそう多くないかもしれません。 それでも過去に数回は見ていますが、こんなのが誰もいない渓沿いに佇んでいるとびっくりします。 初めて見たのは大学生のときでしたが、雪野原に鎮座するザゼンソウに恐る恐る近寄り、茶色いカッパを羽織った宇宙人ではないか……と、ビクビクしながら花の内側を覗き込んだくらいですから。 実際、開花時に発熱するという特殊な能力があります。 それも数℃暖かくなるというレベルではなく、外気より何10℃も熱くなるのだとか。 このときにイヤ〜〜な匂いを発するため、欧米ではスカンク・キャベッジと呼ばれています。 発熱や生理機構に関する詳細はこちらにありますので、興味のある方は参考にしてください。 また、友人のこにタンさんのブログ"グッドぐんま"でも、数日前のエントリーで紹介されています。 群馬県では富士見村に群生地があって、何回か見物に行ったことがあります。 写真のザゼンソウは昨年の3月中旬、ここの群生地で撮影したものですから、今年はやはり花期が早いのですね。 なんでもない小さな沢筋の湿地に、この花がコロコロ転がるように群生しているのを見ると、ヘンなところに来てしまったと思うかもしれません。 もちろん現在では群生地は保護され、木道を敷かれて観光客に対応していますが、一見の価値はあると思います。 外観から想像がつくように、ザゼンソウは"ミズバショウ"と同じサトイモ科の植物です。 これらの植物に共通しているのは、花が終わった後に巨大な葉が茂ることです。 その様子を見たら、誰もが「あっ、サトイモだ!」と納得することでしょう。 PS: 確定申告も無事終わりました。、 羽根の生えたような気分なので、今日はこれから川場養鱒センターへ渓魚見学に行ってきます! |
|
ダイモンジソウ
"大"の文字を描く"ダイモンジソウ"は、秋の渓をささやかに彩る可憐な花です。 整列して花びらを並べる様子は、息の合ったダンサーたちを見るようです。 軽やかなリズムで沢風に揺れ、秋の深まりを伝えてくれます。 "夢幻泡影"という花言葉は誉めすぎかもしれませんが、冷たい飛沫を浴びながら、しっかりと岩場に根を下ろす姿は健気です。 昔から薬草として親しまれてきた庶民の花で、私も小さい頃お世話になりました。便秘気味のとき、親戚のばあちゃんがこの花を干して煎じたものを、下剤代わりに飲ませてくれたことを覚えています。 どこにでも見られる珍しくもない花ですが、秋のイワナ釣りや幼い頃の思い出と重なって、様々な場面を記憶の中から揺り起こしてくれます。 |
|
サクラソウ
2月になったばかりだというのに、実家の庭先に"サクラソウ"が咲いていました。 実は1月の末から蕾が目立っていたのですが、先週末の異常な暖かさで一気に咲いてしまったのです。例年より3週間ほど早い開花です。 さすがに花のつきかたは控えめで、蕾もどことなく躊躇しているような……。本当に花を咲かせていいのか、思案している様子が伝わってきます。 写真を撮っていた感じたのは、光の感触、柔らかさが真冬のものではなく、完全に新緑の頃と同じだったこと……そこに何ともいえない違和感を覚えました。 その昔、軽井沢の湯川でライズを待ちながら、傍らに咲くサクラソウを眺めていたものです。 そのせいか、春の陽光を一杯に浴びながら咲く可憐な花という印象があります。 サクラソウにはたくさんの種類があって、それぞれに群生地や花期も異なるようです。 湯川で見ていたサクラソウと、実家のそれとでは明らかに種類が違いますが、湯川で頻繁に目にしたのは5月の連休過ぎ。それはちょうど、早い(夕刻にアカマダラの羽化が始まる頃……薫風吹き抜ける春の水辺の風景です。 ちなみにサクラソウは軽井沢の"町の花"で、今ではとても貴重なのだそうです。 さて、現在実家近くの公園では、ツツジの花がポツポツと花をつけ、完全に満開モードで咲き誇っている紅梅もあります。 暖冬の影響は、確実に植物たちの体内時計を狂わせているようです。 水生昆虫の羽化も、今年は予測不能な展開になりそうですね。 |