水生昆虫 | SST'S フィールドスケッチ
  • 2020.03.06 Friday
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5月だというのに……
もんちゃんしばらくブログをさぼっていました。
風薫る五月だというのに、あれやこれやでなかなか抜け出せず、悶々とした日々を過ごしております。
 
連休中に少しの時間出かけた川では、モンカゲロウのハッチを観察できました。
誇らしく前脚を振りかざすオスの亜成虫のポーズに、生きものたちの力強い生命感を感じます。
カゲロウのオスの成虫は交尾時、メスの下側に入り込み、この長い前脚でメスの前脚を抱え込んで、腹節末端の把持子(はじし)という器官を使って交尾します。
そのための大切な機能を与えられているのですから、こんなVサインのようなポーズも決して大げさではないように思います。
力強い男の証であることのポーズなのです。
 
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Autumn Mayflies
Autumn Mayflies驚くほどあっけなく灼熱の夏が過ぎ去り、気が付けば早9月を迎えました。
前橋は8月後半の10日間、日照率が平年の20%という異常事態が続いていました。
けれども今日の午前中になって、久々に太陽が顔をのぞかせました。
最高気温も久々に30℃を超えるようです。

この機を逃さず、素早く洗濯を済まそうということで、ベランダに出てみると……
網戸や壁にたくさんのメイフライ(カゲロウ)たちの姿を発見。
しかもあらゆる種類のダン(亜成虫)やスピナー(成虫)でにぎやかです。

季節が駆け足で進み、低く安定した気温と水温がメイフライの羽化を促していたのでしょうか。
羽化が一気に始まっていたようです。
思わぬところで秋の訪れを感じることができました。
 
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オオクマと桜
オオクマ夫妻一般の方には意味不明のタイトルですが、フライフィッシング的思考という点では、イメージが重なる人も多いかと思います。

桜が咲けばオオクママダラカゲロウの羽化が始まる……あるいはオオクマの羽化が始まれば桜が咲く……というように、開花と羽化が広範囲で合致する植物と昆虫の代表例です。
フェノロジー(生物季節学)の視点で生きものたちの関係を模索するのはとても興味深いことです。

そんなわけで、前橋は桜が満開。
そろそろオオクマが来るなと思っていた矢先、今朝ベランダを見ると、10数頭のオオクマのダン(亜成虫)が飛来していました。
おそらく、利根川本流で昨日羽化したものと思われます。

♂♀のペアの画像を撮影しようとしたら、ビビリまくって組んずほぐれつ状態が続き、奇妙なオブジェのような合体ポーズを取ってくれましたw


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夏に向かって
フタスジモンちゃん沢筋を吹き抜ける風に乗ってフタスジモンカゲロウのダンが目の前を過ぎれば、夏はもうすぐそこに……
フタスジモンカゲロウは、普通のモンカゲロウよりも淡く明るいイエローが基調色。
どちらかというと、水のきれいな山岳渓流に多く棲息しています。

このメイフライを見ると、そろそろウェーダーを脱ぎ捨て、ウェット・ウェーディングで源流へ!
そんな気分になってきます。
フタスジモンカゲロウは私たちに夏の到来を告げてくれるメイフライなのです。

ダム下流部の水質悪化や砂礫の流出により、近年は渓流部でも同属のモンカゲロウのほうが隆盛を極めている様子。阿寒湖や中禅寺湖でスーパーハッチするのもフタスジモンカゲロウではなく、止水域にも強い普通のモンカゲロウです。

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モンカゲロウ
丸呑み!水面に浮かぶモンカゲロウのスピナーが補食される瞬間……
国内最大級のカゲロウ……しかも昨今の河川状況から、日本各地でスーパーハッチが見られます。
さらに、湖沼にも数多く棲息するため、羽化期には水面を線にした渓魚たちとのせめぎ合いを観察しやすくなります。

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水面のメイフライ
凝視水面に浮かぶメイフライを補食するシーン……

いつ見ても、生きもの同士のつながりを思い知らされると同時に、妙にワクワクするから不思議です。


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Dancing Pupa
浮上ユスリカ・ピューパの浮上の様子をデフォルメしてみました。

まるで水中で舞い踊るようなトリッキーな動きで水面へ浮上……
水中で捕食される様子を見ていると、直線的な動きはほとんどしていないようです。

最終的に一番下の状態で水面からサスペンドして、一瞬の停止後に脱皮を開始します。

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Vibration
ユスリカ・アダルト水面から飛び立とうと、凄い速さでウィング(翅)を振動(バイブレーション)させるユスリカの成虫……
マクロレンズで撮影中、耳を澄まさずとも「ブ〜〜〜ン」という羽音が聞こえてくるほどです。
5mmにも満たない小さな体なのに、翅を震わせながら水面を滑走するときの存在感は大きく、しかもかなり長い時間その状態を維持します。
揚力で身体が浮き上がり、脚踏みするようにサーフェス・フィルムをとらえているのも特徴的。双翅目の昆虫ゆえ、一対の翅しか持っていませんが、華奢なフォルムに似合わない力強い動きに驚かされます。

そんな様子を観察しながら、フライで表現するときのCDCのボリューム、取り付け位置や長さ、そしてアブドメンの処理方法等について考えます。
隠されているたくさんのヒントに気づいたり、理解するのはたいへんですが、観察することの大切さを忘れてはいけませんね。

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春に舞う
春の夕暮れ砂塵を巻き上げて吹き荒れていた強風がいつのまにかおさまり、渓のほとりに静かな夕暮れが訪れる頃……

ふと空を見上げると、たくさんのカゲロウの成虫(スピナー)が宙を舞っていました。
繊細な身体を震わせながら、舞い上がっては舞い降り……そんな動作を懸命に繰り返しています。

背景には満開の桜、
生涯一度の飛翔に、彼らの生命はあっという間に燃え尽きて……

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春は巡る
パクッ……上野村役場前の神流川、ヤマメたちの観察力は日に日に磨きかかかっている様子。

頭を水面からポコッと突き出す大胆なライズですが、
食べているのは……

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